シッターを利用する意義

働くママが忘れがちなのが、子供目線。 これは、子供を甘やかせることではありません。合理主義のママの目線を一休みして、子供にとっての良い環境を考えることに他なりません。働くママは本当に時間の使い方が上手な方が多いです。しかしながら、その効率性・合理性を追求するばかりに、ふと気づいたら子供がどういう状態になるのかを忘れていた、ということが生じるのです。

10年以上も前の事ですが、ある保育園の預かり時間を22時までにするという方針を立てた際、ひとりの職員の方がこう言いました。

『保育を専門とする立場として、幼児が22時まで自宅ではない場所に居ることは賛同出来ない。あまりにも昨今の保育が保護者の都合側に立ち過ぎていて、子供にとって本当に良い環境かどうか、の視点が忘れ去られていることを大変危惧する』

当時、私の子供は1歳と3歳、なんて頭の固い職員さんだろう、22時まで預けられるなんて働くママには朗報だ、と感じたのを今でも覚えています。あれから10年以上が過ぎ、子供を通じ多くの子供たちに接した経験から、この職員の方が主張したかったことが、はっきりと分かるようになりました。

子供は自分の家が大好きです。外で友達と遊ぶことも大好きですが、それ以上にお気に入りのおもちゃや絵本、それに使い慣れた蛇口やトイレ、大好きなぬいぐるみ、がある自分の家が大好きです。思い切ってパンツ一枚にもなれる、ごろんと寝転がって、ちよっとお行儀が悪いことも許される、そんな本当の自分に戻れる環境は子供たちに必要であると、強く感じ続けてきました。自分の家で過ごすことの大切さを再認識したのです。

私自身は私の両親や妹という家族をフル活用して、残業必須の職場で長年働きながら保育園、小学校と乗り切りました。 核家族があたりまえとなった現代では、我が家のケースの様に家族だけで乗り切れるという家庭はそう多くはありません。 送迎、家事などシッターを利用している家庭は多くありました。その反面、自宅に他人を入れるのは・・・とすべてを一人で頑張っているママ達の存在もありました。

シッターにかかる経費を浮かせたつもりが、結局自分自身が疲れてしまい、職場でも能率も上がらないばかりか、子供の放課後の状態もコントロールできない環境で、子供がママの助けを求めたくても疲れてイライラしているママには声掛けも遠慮がちになり・・・・と、この後の状態はご想像にお任せします。

無理をしない、これはママだけではなく子供もです。無理をしないで生活をすることは、働くママが家庭の仕事をシッターに任せてしまう勇気を持つことで実現出来ます。シッターを生活に組み込むことで、働くママの笑顔が増えるなら、その選択は間違っていないと確信しています。

 

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